『キーン・ソード27』で宇宙・サイバー訓練 自衛隊、日米共同対処能力の向上図る

自衛隊が、日米共同統合演習「キーン・ソード27」で、宇宙・サイバー・電磁波領域における訓練を実施しています。
統合作戦司令部が2026年10月26日、公式Xで訓練の様子を紹介しました。
自衛隊が宇宙・サイバー・電磁波領域で訓練を実施
自衛隊は、10月19日以降、#日米共同統合演習 #キーン・ソード27 において、宇宙・サイバー・電磁波領域の訓練を実施しています。
本訓練を通じて、宇宙・サイバー・電磁波領域における日米の統合運用能力及び日米共同対処能力の向上を図るとともに、参加国との連携強化を図っています。🇯🇵🇺🇸🇦🇺🇨🇦🇳🇿🇵🇭 https://t.co/uJ3mfFQMT4— 統合作戦司令部 (@jjoc_pa) October 26, 2026
発表によると、自衛隊は10月19日以降、「キーン・ソード27」の一環として、宇宙・サイバー・電磁波領域の訓練を実施しています。
今回の訓練で重要なのは、陸・海・空といった従来の領域だけではなく、現代の安全保障で重要性が増している宇宙やサイバー、電磁波といった領域でも日米などが連携している点です。
統合作戦司令部は、「本訓練を通じて、宇宙・サイバー・電磁波領域における日米の統合運用能力及び日米共同対処能力の向上を図るとともに、参加国との連携強化を図っています」と説明。
投稿された写真には、自衛隊員と外国軍の関係者が同じ室内で情報を確認する様子などが写っています。
近年の軍事活動では、航空機や艦艇、地上部隊だけでなく、人工衛星を利用した情報収集や通信、サイバー空間での防御、電磁波を利用した情報収集や妨害への対応などが重要になっています。
例えば、通信や位置情報を支える人工衛星が利用できなくなったり、サイバー攻撃によって指揮通信システムが影響を受けたりすれば、実際の部隊運用にも大きな影響が出る可能性があります。
そのため、自衛隊でも陸・海・空の各部隊を連携させるだけでなく、宇宙やサイバー、電磁波といった領域を含めて一体的に運用する能力の強化が進められています。
今回の「キーン・ソード27」でも、こうした複数の領域をまたいだ対応能力を確認していることになります。
統合作戦司令部の投稿では、日本とアメリカに加え、複数の参加国を示す国旗も掲載されています。
大規模な共同訓練では、それぞれ異なる装備や指揮系統を持つ国同士が、情報をどのように共有し、実際の作戦でどのように連携するかを確認することも重要です。
「キーン・ソード」は、自衛隊と米軍が共同で実施する大規模な統合演習です。
今回も、従来の陸・海・空に加えて宇宙・サイバー・電磁波まで含めた訓練を行うことで、より複雑になっている安全保障環境への対応力を高める狙いがあります。
自衛隊にとっては、日米の共同対処能力だけでなく、参加国との連携を実際の訓練を通じて確認する機会にもなっています。
文:花園明