「20日の作業を1日で」第1空挺団の隊員が明かした災害派遣 小泉防衛相も「どういうこと?」と驚愕

2026年9月、台風25号による大雨で神奈川県や千葉県に土砂災害などの被害が発生し、自衛隊が災害派遣活動にあたりました。

その現場で活動した陸上自衛隊第1空挺団の隊員が明かした、道路啓開をめぐるエピソードが注目を集めています。

小泉大臣が第1空挺団の対処能力に驚き


小泉進次郎防衛大臣は10月4日、千葉県内で災害派遣任務にあたった隊員を激励するため、習志野駐屯地を訪れました。

防衛省によると、台風25号による大雨の影響で、千葉県では土砂災害による行方不明者が発生。

9月25日時点で、習志野駐屯地の第1空挺団や下志津駐屯地の高射学校などが、消防や警察と連携して捜索活動にあたっていました。

その後、停電が続く地域では、道路上の倒木によって電力会社の作業車両や重機が現場へ入れないケースも発生しました。

第1空挺団は千葉県内の7市11か所で倒木を撤去し、道路を通れる状態にする道路啓開を実施。電力の早期復旧を後押しする任務にもあたっています。

こうした活動を終えた隊員と小泉防衛大臣が意見を交わした際、ある隊員が災害派遣中の出来事を紹介しました。

隊員は、「道路啓開の民間の作業見積もりで、20日のところを1日で終わらせた」という趣旨の説明をしました。

想定されていた作業期間と実際の活動日数の差に、小泉防衛大臣は思わず、「どういうことですか?」と聞き返します。

さらに説明を受けても、「全然言ってる意味がよくわからない」と笑いながら反応。

周囲の隊員たちからも笑いが起きました。

もちろん、民間工事と災害派遣では人員や作業条件、目的などが異なるため、単純に作業速度を比較できるものではありません。

それでも、災害時に短時間で道路を確保する必要がある中、第1空挺団が集中的に人員を投入して作業を進めたことを象徴するエピソードといえます。

第1空挺団は、陸上自衛隊で唯一の落下傘部隊。

習志野駐屯地に所在し、空挺作戦を担う部隊として知られています。

災害時にはその機動力や人員を生かし、人命救助や道路啓開などにも投入されます。

今回の災害派遣でも、行方不明者の捜索だけでなく、冠水地域でのボートによる救助、倒木の撤去など幅広い活動が行われました。

小泉防衛大臣は10月4日の会見で、千葉県から撤収要請があり、自衛隊の活動が終了したことを明らかにしています。その上で、実際に任務にあたった隊員と会い、直接激励する予定だと説明していました。

普段は空挺降下など厳しい訓練を重ねている第1空挺団。

今回、隊員の口から語られた道路啓開のエピソードは、その体力や機動力が災害現場でも発揮されていることを伝える一幕となりました。

文:花園明

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