ロシア海軍情報収集艦、沖縄周辺を航行 海上自衛隊のP-3Cなどが警戒監視

防衛省統合幕僚監部は、ロシア海軍のヴィシニャ級情報収集艦1隻が、沖縄周辺の海域を航行したことを確認したと発表しました。

ロシア海軍の情報収集機が航行

確認されたのは、艦番号208の情報収集艦です。

統合幕僚監部によると、同艦は2026年9月9日から10日にかけて、沖大東島の東から北へ進み、沖縄本島南東の海域を航行。

その後、沖縄本島南東から久米島北西の接続水域を含む海域を航行し、東シナ海へ向かったということです。

接続水域とは、領海のすぐ外側に設定される海域のこと。

日本の領海は沿岸から原則12海里までで、その外側に接続水域が続きます。

沿岸国はこの水域で、密輸や不法入国などを防ぐために必要な措置をとることができます。

一方で、領海とは異なり、外国船の航行そのものが直ちに違法になる海域ではありません。

これに対し、防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第3機雷戦隊所属の掃海艇「たかしま」と、第5航空群所属のP-3C哨戒機により、警戒監視と情報収集を行いました。

公開された資料には、沖縄周辺を通る航跡図と、海上を航行する艦艇の写真が掲載されています。

航跡は沖縄本島の南東側から久米島の北西方向へ伸びており、南西諸島周辺での警戒監視の重要性を示す内容となっています。

ヴィシニャ級情報収集艦は、通信や電波情報の収集などを目的とする艦艇とされています。

周辺海域で活動する艦艇や航空機の動き、通信状況などを把握するために使われる艦種です。

沖縄周辺は、日本の南西防衛にとって重要な海域です。

東シナ海と太平洋を結ぶ位置にあり、周辺には多くの島々が連なっています。

外国軍の艦艇や航空機が通過する際、自衛隊は動きを確認し、必要な情報を集めながら警戒を続けています。

今回対応したP-3Cは、海上の監視や潜水艦の探知などを担う哨戒機です。

長時間飛行しながら広い海域を確認できるため、海上自衛隊の警戒監視で大きな役割を持っています。

掃海艇「たかしま」は、佐世保を拠点とする第3機雷戦隊の艦艇です。

機雷への対応を主な任務とする部隊ですが、周辺海域の警戒監視にもあたります。

ロシア艦艇をめぐっては、日本周辺での航行がたびたび確認されています。

防衛省・自衛隊は、艦艇の種類、航路、行動の変化を継続的に把握し、日本周辺の安全保障環境を見極めています。

今回の発表は、南西諸島周辺での監視態勢が日常的に続いていることを伝えるものです。

海上を進む一隻の情報収集艦。その動きを追うため、海と空の部隊が静かに警戒を重ねています。

文:花園明

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