中部方面隊、戦場治療の集合訓練を実施 衛生科以外の隊員も処置技術を学ぶ

陸上自衛隊中部方面隊は、隊員の戦闘外傷に対する処置技術を高めるため、戦場治療集合訓練を実施しました。

中部方面隊が戦傷治療訓練を実施

中部方面隊の公式Xによると、訓練は2026年8月17日から21日までの5日間、中部方面衛生隊が担任しました。

衛生科職種以外の隊員に対して行われ、負傷した隊員役として訓練用ダミー人形を使用しています。

公開された写真には、座学に参加する隊員たちの様子や、薄暗い建物内で負傷者を想定した搬送・処置に取り組む姿が写っています。

戦場治療は、負傷者を医療施設に運ぶ前の段階で、命をつなぐために行う初期対応。

止血、気道の確保、搬送時の安全確認など、一つひとつの判断がその後の救命に関わります。

災害派遣や事故対応の現場でも、負傷者の状態を見極め、落ち着いて処置につなげる力は欠かせません。

戦闘を想定した訓練であっても、身につけた知識や動作は幅広い場面で役立ちます。

中部方面隊は、東海、北陸、近畿、中国、四国の2府19県の防衛警備や災害派遣を担う部隊。

広い地域を担当する中で、救護や衛生に関する能力は部隊全体の活動を支える重要な基盤になります。

負傷者を見つけた時、誰がどの順番で動くのか。

搬送する前に何を確認するのか。

訓練用のダミー人形を使った練成には、そうした判断を体で覚える狙いがあります。

中部方面隊が行った今回の訓練は、衛生の知識を部隊全体に広げる取り組みでもあります。

文:花園明

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