大演習場で不発弾処理訓練 第11旅団が70式地雷原爆破装置の実爆訓練を実施

陸上自衛隊第11旅団は、北海道大演習場で70式地雷原爆破装置の実爆訓練を行ったことを公式Xで発表しました。
第11旅団が訓練を実施
8月27日、第11施設隊及び第28普通科連隊施設作業小隊は、北海道大演習場において70式地雷原爆破装置の実爆訓練を実施して障害処理能力を向上させました。… pic.twitter.com/CJczZMm7hY
— 陸上自衛隊 第11旅団【公式】 (@11b_na_jgsdf) September 4, 2026
訓練に参加したのは、第11施設隊と第28普通科連隊施設作業小隊。
第11旅団によると、今回の訓練は障害処理能力を高めるために実施されました。
70式地雷原爆破装置は、装輪装甲車「WAPC(96式装輪装甲車)」の上に装着し、爆薬を発射できる装備です。
地雷原や障害物がある場所に通路を開くために使われる装備で、部隊が前へ進むための道を確保する役割を持ちます。
災害派遣や訓練で見かける自衛隊の活動とは違い、今回の訓練は戦闘時の障害処理に関わるものです。
地上部隊が行動する際、進路上に地雷や障害物があると、車両や人員の前進は大きく制限されます。
そこで施設科部隊が、障害の位置を確認し、必要な装備を使って通路を作ります。
施設科は、道路や橋を造るイメージを持たれやすい職種です。
一方で、戦闘部隊の行動を助けるため、障害の処理や通路の確保も担っています。
普通科部隊が任務を進めるためには、こうした施設科の作業が欠かせません。
今回のような実爆訓練では、装備の扱いだけでなく、周囲の安全確認、合図、手順の統一が重視されます。
爆薬を扱う訓練では、わずかな確認不足が大きな事故につながります。
隊員同士が声をかけ合い、役割を分担し、決められた手順に沿って作業を進める必要があります。
北海道大演習場は、陸上自衛隊の大規模な訓練に使われる演習場です。
広い訓練環境を生かし、部隊は実際の任務に近い形で行動を確認できます。
車両の機動、爆破装置の運用、地上部隊との連携などをまとめて訓練できる点が特徴です。
第11旅団は、北海道を担当する陸上自衛隊の部隊の一つ。
積雪寒冷地での行動や広い地域での機動を前提に、日々の訓練を重ねています。
今回の実爆訓練も、部隊が厳しい環境で任務を遂行するための備えといえます。
写真や動画で見ると、70式地雷原爆破装置は大きな装備に見えます。
しかし、その役割は派手さよりも実務的です。
部隊の進路を確保し、後続の隊員や車両が動ける状態を作る。そうした地道な作業が、作戦全体の流れを左右します。
普段あまり表に出ることのない施設科の任務ですが、部隊が前へ進むための基盤を整える重要な仕事です。
第11旅団は、北海道の訓練環境を生かしながら、実戦的な技術の向上を図っています。
文:花園明