大規模災害発生に備え… 第6即応機動連隊火力支援中隊が炊事訓練を実施

美幌駐屯地は第6即応機動連隊火力支援中隊が2026年8月5日、炊事訓練を実施したことをXで紹介しました。

美幌駐屯地で実施された炊事訓練

火力支援中隊は、大規模災害発生時の災害派遣で必要となる給食支援などの任務を見据え、野外炊事能力の向上と炊事要員の拡充を目的に訓練を行いました。

公開された写真には、隊員が食材を準備する様子や、大型の調理器材で揚げ物を調理する場面、完成した食事が写っています。

第6即応機動連隊は、美幌駐屯地に所在する主要部隊の一つです。

美幌駐屯地は、北見市、網走市、美幌町、津別町など2市8町を警備隊区として担当しており、第6即応機動連隊をはじめ複数の部隊が所在しています。

この中の火力支援中隊は、戦闘時には連隊の行動を火力で支える部隊です。

美幌駐屯地の沿革では、2023年に第6普通科連隊が第6即応機動連隊へ改編され、その際に本部管理中隊、3個普通科中隊、機動戦闘車中隊、火力支援中隊が新編されたとされています。

また、同じ即応機動連隊の説明では、火力支援中隊は「火力戦闘機能」を担う部隊として位置づけられています。

一方で、災害派遣では戦闘職種の部隊も、給食、給水、物資輸送、入浴支援など、被災者の生活を支える任務にあたります。

炊事訓練は、そうした場面で多くの人に温かい食事を安定して届けるための訓練です。

野外で限られた設備を使い、衛生管理を保ちながら大量調理を行う力は、避難所や被災地支援で重要になります。

今回の訓練は、単に料理を作る練習ではありません。

災害時に現地で炊き出しを行うには、食材の準備、火力の調整、調理器材の扱い、配食、片付け、衛生管理までを一連の流れとして身につける必要があります。

隊員が交代しても支援を続けられるよう、炊事要員を増やしておくことも大切です。

過去にも同様の訓練は行われています。

美幌駐屯地の公式サイトには、第6即応機動連隊火力支援中隊が3月19日に「令和7年度中隊炊事訓練」を実施した記録があり、炊飯の火力確認、豚汁の調理、ザンギの調理、完成した食事の様子が紹介されています。

また、火力支援中隊は6月に基地警備訓練も行っており、災害派遣を含む各種任務に対応できるよう、日頃から幅広い訓練を重ねていることが分かります。

大規模災害では、温かい食事が被災した人たちの体力維持や安心感につながります。

美幌駐屯地の今回の訓練は、火力支援中隊が本来任務に加え、地域の暮らしを支える災害派遣にも備える取り組みとなりました。

文:花園明

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