航空自衛隊、9月だけで95回の緊急発進 中国機への対応が70回で最多

航空自衛隊が2026年9月に実施した緊急発進が、合わせて95回に上ったことが分かりました。

防衛省統合幕僚監部が、9月30日時点の月間緊急発進実施状況を公表しました。

9月の緊急発進回数


地域別で最も多かったのは、中国機に対する対応です。

防衛省によると、9月の緊急発進95回のうち、中国に対するものは70回。ロシアに対するものは24回、その他が1回で、北朝鮮に対する緊急発進はありませんでした。

9月に実施された緊急発進の7割以上が、中国に関連した対応だったことになります。

航空方面隊別では、南西航空方面隊が42回と最も多く、西部航空方面隊が30回、北部航空方面隊が19回、中部航空方面隊が4回でした。

南西航空方面隊は沖縄を中心に南西地域の防空を担っており、東シナ海などで活動する中国軍機への対応が多い地域でもあります。

9月には、中国軍の情報収集機による東シナ海上空での飛行を5日連続で確認したケースもありました。

また、ロシアの情報収集機が日本海上空を飛行するなど、中国軍とロシア軍による日本周辺での活動が継続的に確認されています。

こうした航空機に対し、航空自衛隊は領空侵犯のおそれなどがある場合、戦闘機を緊急発進させて警戒監視を実施します。

いわゆるスクランブルです。

スクランブルでは、接近する航空機の位置や進行方向などを確認し、必要に応じて無線などによる警告を行います。

領空侵犯そのものが発生していなくても、日本の領空に接近する航空機の動きを確認し、警戒態勢を維持するために実施されます。

防衛省は、2026年9月だけで95回の緊急発進を実施したことについて、中国軍やロシア軍などによる日本周辺での活動が引き続き確認されていると説明。

防衛省・自衛隊は今後も、警戒監視と対領空侵犯措置に万全を期すとしています。

日本の空を守るため、その裏側では1か月だけでも100回近い緊急発進が行われていました。

文:花園明

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