豪雨で駐屯地のボイラー施設が冠水 危険な現場へ向かった防衛技官2人を表彰

千葉県千葉市にある陸上自衛隊下志津駐屯地で、豪雨によってボイラー施設が冠水する事態が発生しました。

陸上自衛隊高射学校は2026年10月7日、当時の復旧作業にあたった防衛技官2人が、その功績をたたえられ表彰されたことをXで明らかにしました。

高射学校が千葉豪雨活動を報告


投稿によると、千葉県内を襲った豪雨の影響で、下志津駐屯地にあるボイラー施設が冠水。

公開された写真には、施設周辺一帯に水がたまった当時の状況が収められています。

こうした中、防衛技官2人は現場へ向かい、駐屯地の機能を維持するための対応と復旧作業にあたったといいます。

別の写真では、ヘルメットや作業着を身に着けた技官が、マンホール付近で排水作業を進める様子も確認できます。

高射学校は2人について、危険を顧みず現場に赴き、駐屯地機能の維持・復旧に尽力したと説明しています。

さらに、その行動を「一燈照隅」の精神そのものと表現し、駐屯地の機能を守り抜いた功績をたたえています。

普段、自衛隊というと迷彩服を着た自衛官の姿を思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかし、駐屯地を動かすためには、電気や給排水、ボイラーなど、さまざまな設備を維持する職員の存在も欠かせません。

陸上自衛隊高射学校が公開している防衛技官の募集資料によると、ボイラー係の主な仕事には、ボイラー設備の維持・補修や運営、取り扱いのほか、エネルギー管理、資材の調達・管理などが含まれています。

身分は特別職国家公務員の防衛技官です。

今回表彰された2人は、普段から駐屯地の設備を支える立場にある職員。

ボイラー設備が使えなくなれば、施設によっては給湯や暖房などにも影響が及ぶ可能性があります。

豪雨で設備そのものが冠水する非常時に、被害状況を確認し、排水や復旧作業を進めることは、駐屯地全体の機能を維持するうえでも重要な対応だったといえます。

下志津駐屯地には、高射学校をはじめ、高射教導隊や第2高射特科群などが所在しています。

表に出る機会は決して多くありませんが、こうした施設や設備を日常的に管理する職員も、自衛隊の活動を支える重要な存在です。

豪雨で駐屯地の機能が脅かされる中、現場へ向かった2人。

今回の表彰は、災害時にも駐屯地を動かし続けるため、現場の裏側で働く防衛技官の仕事に光が当たった出来事となりました。

文:花園明

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