屋内戦闘で負傷者発生を想定 第34普通科連隊、航空・衛生部隊と救護から搬送まで訓練

陸上自衛隊板妻駐屯地の第34普通科連隊は、東部方面航空隊、東部方面衛生隊との協同訓練を実施し、屋内戦闘中に負傷者が発生した場面を想定した救護や搬送、引き継ぎ要領を確認しました。

第34普通科連隊が実施した訓練

公開された写真には、隊員が建物内から負傷者役を運び出す様子が写っています。

別の写真では訓練用の人形を担架に乗せて搬送しており、戦闘が続く状況で負傷した隊員を後方へ移す一連の手順を訓練したことが分かります。

第34普通科連隊は静岡県御殿場市の板妻駐屯地に所在し、第1師団隷下の普通科部隊です。

普通科は地上戦闘の中心となる職種で、徒歩や車両を使って行動しながら地域の確保や警戒、防御など幅広い任務を担います。

戦闘地域で負傷者が出た場合、負傷者の状態を確認し、安全を確保しながら建物などから運び出し、その後の治療につなげるため衛生部隊や航空部隊へ引き継ぐ必要があります。

そこで重要になるのが、異なる職種の隊員が同じ手順を理解して動くことです。

地上で行動する普通科部隊、医療や救護を担当する衛生部隊、ヘリコプターなどを運用する航空部隊では、それぞれ専門とする役割が異なります。

実際の状況を想定して一緒に訓練することで、負傷者の発見から応急処置、搬送、次の部隊への引き渡しまでを途切れさせずに行う能力を高めることができます。

特に屋内では、通路や出入口が狭く、屋外よりも担架の取り回しが難しくなります。

周囲の安全確認と負傷者の搬送を同時に進める必要もあり、隊員同士の連携が欠かせません。

第34普通科連隊は今回の協同訓練について、屋内戦闘で発生した負傷者の救護、搬送、引き継ぎ要領を演練し、諸職種間の連携強化と任務遂行能力の向上を図ったとしています。

戦闘訓練というと射撃や部隊の前進に目が向きがちですが、負傷者を迅速に救い、必要な治療へつなげる動きも部隊行動を支える重要な要素です。

今回の訓練は、普通科だけで完結させず、航空・衛生部隊まで含めて救命と搬送の流れを確認する内容となりました。

文:花園明

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