10年前に熊本地震で被災した芦屋基地の隊員 自衛隊員からもらった勇気を胸に活動し帰隊

航空自衛隊芦屋基地は、熊本での入浴支援を終え、隊員5名が帰隊したことを公式Xで発表しました。
芦屋基地隊員が熊本での入浴支援を終了
熊本での入浴支援を終え、隊員5名が帰隊しました。派遣隊員のうち2名は、10年前に被災を経験した隊員です。あの日、自衛隊員からもらった勇気を胸に、今度は支援する側として活動しました。被災された皆さまの一日も早い復旧・復興を願っています。
がまだすばい熊本#防衛省 #災害派遣 #命を守る pic.twitter.com/GemLFfVoqF— 航空自衛隊芦屋基地 (@jasdf_ashiya) September 2, 2026
投稿によると、派遣された隊員のうち2名は、10年前に発生した熊本地震で被災を経験した隊員でした。
今回の活動では、当時、自衛隊員からもらった勇気を胸に、被災した皆さんの一日も早い復旧・復興を願いながら任務にあたったといいます。
芦屋基地は投稿で「がまだすばい熊本」とつづりました。
「がまだす」は熊本の方言で「頑張る」という意味を持ちます。
被災地での支援を終えた隊員たちの思いと、熊本の復旧・復興を願う気持ちが込められた言葉です。
入浴支援は、災害派遣の中でも生活に直結する活動です。
大雨や地震などで断水が発生したり、自宅の風呂が使えなくなったりすると、避難生活の中で入浴の機会を確保することが難しくなります。
食事や水の支援と同じように、体を洗える環境を整えることは、被災した人たちの健康や気持ちを支える大切な支援です。
特に夏場の災害では、暑さや湿気の中で汗をかきやすく、衛生面の不安も大きくなります。
入浴できる場所があるだけで、体の疲れが少し和らぎ、気持ちを立て直すきっかけになることもあります。
自衛隊の入浴支援は、目立つ救助活動とは違う形で、避難生活を支える役割を担っています。
今回の投稿で印象的なのは、派遣隊員自身にも「被災を経験した人」がいたことです。
10年前に支援を受けた記憶があり、その時にもらった勇気を、今度は自分たちが届ける側になる。
災害派遣は、単に任務として行われるだけではなく、人から人へ思いが受け継がれる場面でもあります。
自衛隊の災害派遣では、給水、物資輸送、行方不明者の捜索、道路の啓開、入浴支援など、状況に応じてさまざまな活動が行われます。
その中で入浴支援は、被災者の日常を少しでも取り戻すための支援です。
温かい湯に入れることは、普段なら当たり前に感じるかもしれません。しかし、災害時にはその当たり前が大きな安心につながります。
芦屋基地の隊員5名は、熊本での任務を終えて帰隊しました。
活動は一区切りを迎えましたが、被災地の復旧・復興は続きます。現場で支援にあたった隊員たちの姿は、災害時に自衛隊が生活面でも寄り添っていることを伝えています。
文:花園明