日本海と東シナ海で緊急発進… 領空侵犯のおそれに航空自衛隊が対応

防衛省統合幕僚監部は2026年8月31日、日本海と東シナ海において領空侵犯のおそれがあったため、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進したと発表しました。
日本海と東シナ海で領空侵犯のおそれ
8月28日、日本海及び東シナ海において領空侵犯のおそれがあったため、空自北部航空方面隊等の戦闘機が緊急発進し、対応しました。防衛省・自衛隊は、引き続き、我が国の領域と国民の皆様の平和な暮らしを守るため、24時間365日、対応に万全を期していきます。※写真はイメージ#航空自衛隊… pic.twitter.com/iQMMAAdPJ6
— 防衛省統合幕僚監部 (@jointstaffpa) August 31, 2026
対応したのは、青森県三沢市に司令部を置く航空自衛隊・北部航空方面隊などの戦闘機。
日本海と東シナ海は、いずれも日本の防空にとって重要な空域です。
日本海側では、ロシア軍機の活動が確認されることがあり、北海道周辺やオホーツク海を含む北方の空域では、北部航空方面隊が警戒にあたっています。
一方、東シナ海では、中国軍機の活動がたびたび確認されています。
南西諸島に近い空域でもあるため、航空自衛隊は日常的に周辺の動きを確認し、必要に応じて戦闘機を発進させています。
緊急発進は、一般的に「スクランブル」と呼ばれます。
航空自衛隊のレーダーなどが、日本の領空に近づく可能性のある航空機を確認した場合、待機している戦闘機が短時間で離陸し、対象機の確認や警戒監視にあたります。
実際に領空侵犯が起きてから対応するのではなく、その手前の段階で状況を把握し、必要な措置を取ることが重要です。
8月は、中国機やロシア機への対応が相次いで発表されていました。
防衛省統合幕僚監部が公表した7月の緊急発進回数では、合計90回のうち、中国機への対応が51回、ロシア機への対応が38回でした。
直近の発表を見ても、日本周辺の空域では、中国軍機とロシア軍機の活動が継続して確認されています。
今回も、日本海と東シナ海という異なる方面で対応が行われました。
これは、航空自衛隊の防空任務が特定の地域だけに限られないことを示しています。
北方、日本海、東シナ海、南西方面。それぞれの空域で異なる動きがあり、航空自衛隊は各方面隊ごとに態勢を維持しています。
緊急発進では、対象機の位置や進路、高度、飛行の目的を確認することが重要になります。
防衛省・自衛隊は、領空侵犯のおそれに対して24時間365日、対応に万全を期すとしています。
中国軍機とロシア軍機の活動が続く中、日本周辺の空をめぐる緊張は、今後も注視が必要です。
文:花園明