下関基地に展示されていた「謎の展示物」 日露戦争後に東郷平八郎が訓示した辞だと判明

海上自衛隊下関基地隊は2026年6月29日、同基地に以前から展示されていた謎の展示物について、調査の結果、日露戦争後に東郷平八郎が示した「連合艦隊解散之辞」だったとXで紹介しました
下関基地隊にあった展示物の正体
下基には以前から謎の展示物があり、今回その正体を調べてみるとなんと日本海海戦にて指揮を執った東郷司令長官の「連合艦隊解散の辞」だと分かりました!
本物は神奈川県の三笠記念館にあるのでレプリカだとは思われますが、基地開放の際はぜひご覧ください⚓
(どういう経緯で当隊にあるかは不明です!) pic.twitter.com/JsHeKiHUGS— 海上自衛隊 下関基地隊 (@sisaa_JMSDF) June 28, 2026
「連合艦隊解散之辞」は、1905年12月21日、日露戦争終結後に連合艦隊を解散する際、東郷平八郎が読み上げた訓示です。
日本海海戦で連合艦隊を率いた東郷が、勝利に安住せず、平時であっても海軍軍人として鍛錬を続ける重要性を説いた文書として知られています。
中でも有名なのが「勝って兜の緒を締めよ」という一節です。
戦いに勝った後こそ油断せず、次に備える姿勢を失ってはならないという意味で、現在でも防衛や安全保障を語るうえで象徴的な言葉として用いられています。
原文・現代語訳でも、戦力は艦船や兵器だけでなく、それを運用する無形の実力に左右されるという趣旨が示されています。
下関基地隊によると、展示されているものは本物ではなくレプリカとみられ、原本は神奈川県横須賀市の三笠記念館にあるとされています。
基地隊は「どういう経緯で当隊にあるかは不明です」としつつ、基地開放の際にはぜひ見てほしいと呼びかけています。
海上自衛隊の基地にこうした文書が展示されていることは、単なる歴史資料の紹介にとどまりません。
明治期の海軍が残した訓示が、現在の海上自衛隊にも受け継がれる「任務への備え」や「不断の鍛錬」という精神を伝える資料として、来場者に海上防衛の歴史を考えるきっかけを与えています。