インドネシア政府が自衛隊員を表彰 CH-47で14日間、約220トンを放水

インドネシアで続いていた大規模な山林火災の消火活動に携わった自衛隊員に、同国政府から感謝が示されました。

インドネシア政府が

防衛省・自衛隊は2026年9月30日、インドネシア政府から山林火災の消火活動に従事した隊員が表彰されたとXで発表しました。

今回、自衛隊が支援したのはカリマンタン島を中心に発生していた森林・土地火災です。

インドネシア国家防災庁などの資料によると、火災は2026年に入ってから各地で発生しており、特に乾季を迎えた8月から9月にかけて被害が拡大しました。

8月9日の時点で、重点的に対応していた6州の焼失面積は約4万8889ヘクタール。このうち西カリマンタン州だけで約2万8680ヘクタールに達していました。さらに同州では、8月下旬までに2600カ所を超えるホットスポットが確認されるなど、厳しい状況が続いていました。

こうした状況を受け、インドネシア政府は日本側に支援を要請。防衛省は8月28日、国際緊急援助活動の実施を決めました。

陸上自衛隊のCH-47輸送ヘリコプター3機を搭載した海上自衛隊の輸送艦「くにさき」は8月30日に日本を出港し、9月10日に西カリマンタン州のキジン港へ到着しました。

CH-47による消火活動は9月16日にポンティアナック周辺で開始。その後、火災の状況に合わせて活動地域を南へ移し、9月23日からはクタパン周辺でも空からの消火活動を行いました。

9月29日までにCH-47は40回以上の消火活動を行い、放水量は約220トンに達しました。インドネシア政府から、自衛隊の活動によって火災の拡大防止につながり、その後は自国で対応できるとの連絡があったため、防衛省は同日で活動を終了しました。

実際にCH-47が現地で消火活動を行った期間は、9月16日から29日までの14日間です。一方、派遣命令が出された8月28日から活動終了までは約1カ月に及びました。

そして翌30日、インドネシア政府は活動に携わった隊員を表彰しました。

表彰に際しては、シャフリィ国防大臣が輸送艦「くにさき」に2度目の乗艦。インドネシア国防省によると、隊員には同国の勲章であるサティヤランチャナ・ダルマ・サムデラが授与され、自衛隊による山林火災への支援に対して正式に謝意が示されました。

防衛省・自衛隊は、今後も国際社会の一員として、人道的な観点から必要な支援に取り組むとしています。

文:花園明

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