大雨で車内に閉じ込められたらどうする? 自衛隊東京地本が紹介した脱出時のライフハック

大雨で道路が冠水し、車のドアが開かない。そんな状況は、決して遠い話ではありません。

自衛隊東京地方協力本部が、災害時などに車内へ閉じ込められた場合の対処法を紹介する動画を公開しました。

自衛隊東京地本が紹介した緊急時の車脱出

動画では、車のヘッドレストを使って窓ガラスを割り、脱出を試みる方法を実演しています。

手順は、まずヘッドレストを取り外し、金属の棒を窓の隙間に差し込みます。

その後、てこのように力をかけたり、ヘッドレスト本体でガラスを叩いたりして、窓から外へ出る流れです。

この発信が改めて注目される理由は、千葉県で起きた豪雨被害とも重なります。

2026年8月13日の大雨では、千葉県内で大雨・土砂災害特別警報が出され、道路の冠水や交通の乱れにより帰宅困難者も発生しました。

自衛隊は千葉県知事からの要請を受け、JR蘇我駅周辺に滞留していた帰宅困難者の輸送支援にもあたりました。

災害時には、道路、鉄道、駅周辺、車内といった日常の場所が、一気に危険な空間へ変わります。

だからこそ、今回のような「いざという時にどう動くか」を伝える動画には、防災広報としての意味があります。

特に車の水没では、水圧でドアが開きにくくなり、短時間で判断を迫られます。

窓からの脱出方法を知っているかどうかが、命を守る行動につながる場面もあります。

車に普段から備わっているヘッドレストを使う点は、多くの人にとって覚えておきやすい内容です。

ただし、動画内でも強調されている通り、これは緊急時のための方法。

車種によってはヘッドレストが外れない場合があり、ガラスの種類によっても割れ方は異なります。

危険を伴うため、平時に試す行為は避けなければなりません。

ヘッドレストは本来、追突事故などで首を守るための安全装備です。

緊急時には脱出の助けになる場合がある一方で、実際の車内では状況に応じた冷静な判断が必要になります。

水が迫っている、煙が充満している、ドアが開かない。そうした場面で慌てないためには、事前に知識を持っておくことが大切です。

動画の最後には、武器科についても紹介されています。

武器科は、火器、車両、誘導武器、弾薬の補給・整備、不発弾の処理などを担う職種です。

災害時に役立つ知識紹介から、自衛隊の職種紹介へつなげる構成になっており、短い動画ながら、自衛隊の仕事を身近に感じられる内容です。

この投稿に対し「覚えておこう」「ハンマーもあったほうが良さそう」などのコメントが寄せられました。

千葉での豪雨は、災害が身近な場所で突然起きることを改めて示しました。

文:花園明

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