中国空母「遼寧」から艦載機が約10回発着 防衛省が太平洋上で確認

防衛省統合幕僚監部は2026年10月15日、中国海軍の空母「遼寧」から艦載機の発着艦を約10回確認したと発表しました。

中国海軍の艦載機が発着艦


防衛省によると、10月14日に太平洋上で、中国海軍のクズネツォフ級空母「遼寧」から艦載機が発着する様子を確認しました。

確認された発着艦は、およそ10回に上ったということです。

その後、10月15日には「遼寧」のほか、レンハイ級ミサイル駆逐艦2隻とルーヤンIII級ミサイル駆逐艦1隻の計4隻が、南シナ海方面へ向けて航行したことが確認されました。

「遼寧」は、中国海軍が運用する空母。

空母は多数の航空機を艦上から運用できることから、艦載機の発着回数や航行ルートは、中国海軍の航空運用能力や活動状況を把握するうえで重要な動きとなります。

今回、防衛省が確認した約10回という発着艦には、艦載戦闘機などによる離着艦が含まれているとみられます。

短期間に多数の発着艦を繰り返すことは、空母航空部隊が継続的な航空運用を行っていたことを示す動きです。

また、「遼寧」単独ではなく、複数のミサイル駆逐艦を伴って航行していた点も特徴です。

空母は通常、護衛艦艇などとともに行動し、艦隊として警戒や防空、対艦戦などに対応できる態勢を構成します。

今回確認された艦艇は、その後、太平洋から南シナ海方面へ向けて航行しました。

防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第1水上戦隊所属の護衛艦「ゆうぎり」により、中国海軍艦艇に対する警戒監視と情報収集を実施しました。

中国海軍は近年、日本周辺から西太平洋にかけて空母を含む艦隊による活動を活発化させています。

特に、空母からの艦載機運用は、中国海軍が遠方の海域で航空作戦を継続する能力を高めているかどうかを見るうえでも注目される動きです。

防衛省・自衛隊は今後も、中国海軍艦艇の航行や空母艦載機の活動について、警戒監視と情報収集を続けるとみられます。

文:花園明

この記事をシェア